不登校になった子供への経験は夜でもいい
こんばんは。
不登校児の経験カウンセラー山田久美です。
昨日アメブロに不登校児の本当の居場所について書きました。
居場所って一言で言っても色々な解釈があると思うんです。
「不登校の子供にはゆっくりと焦らずにね」
私の次女が小学校4年生の終わりから不登校を経験した時に当時の不登校支援の先生にも言われました。
それは親目線ではなく子供に合わせて行こうねという意味も含んでいます。
でも闇雲に合わせればいいとも限らないのですが、そのさじ加減が難しい・・・
居場所を作りだすことの1つに経験をさせるということがあります。
私の次女が当時小学校で不登校になったきっかけは先生から宿題のことで皆の前で怒られたことが発端となりました。
パッタリと行かなくなり、教室という居場所が一変にして居場所ではなくなったんです。
怒られた場所となった教室へは友達もいるし、どんな目で見られるのだろう?という不安も合わせて次女は不安や焦りから心を閉ざしてしまいました。
だから教室へ入ることへのハードルが高くなり拒否反応を起こしました。
そこで不登校支援の先生と学校での居場所作りとして不登校支援室「ひまわり教室」という場所を教室替わりに使うことを先生から提案されました。
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①学校へ来れる時に1番始めから「ひまわり教室」へきてランドセルなどを置く場所を決める。
②そこから授業に出れる場合はその部屋から移動して授業を受ける。
③給食も教室ではなく「ひまわり教室」で取ることを許可してもらい、仲良しの友達と支援室で食べることをする。
④出たくない授業などは無理に出ずに「ひまわり教室」で予習をする。
⑤極力怒られた先生との距離を保つために休み時間も教室ではなく支援室で友達と遊ぶ。
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これは学校で居場所を作る為に不登校支援の先生が配慮してくれたこと。
でもこの対応が少しずつ次女の閉ざした心を溶かし始めました。
学校に行っても教室以外の居場所があるってことが次女にとっては気楽に行かれる道だったのかもしれません。
でも学校によっては不登校支援室がない場合もあります。
保健室だったり会議室だったりが居場所として提供される場になることもあります。
出来るだけ教室以外の場所を学校側が快く解放してもらえる場所を作ることがいいなと思います。
それには親も学校サイドへ伝えていく作業が出てきます。
あと学校によって支援の先生がいないこともあります。
保健室の先生は知識としても勉強をされている先生ですので、保健室の先生に間に入ってもらい学校サイドに伝えてもらうこともいいかもしれません。
直接だとなかなか聞いてもらえないことも先生から伝えてもらう、話し合いの場を設けてもらうのも1つの選択かもしれませんね。
「学校や先生は何もしてくれない・・・」
是非ドンドン学校へ来校して話し合いの場を作る設定を勧めていくのもいいかもしれません。
私は毎日先生と電話で話し、学校へ出向き、納得するまで話しをしました。
それは学校生活での居場所の為に。
学校外、家庭内などではなるべく次女を外へ連れ出すことを試みました。
学校を休んでいる時も私が仕事から帰宅後に出かけました。
食材の買い物
洋服を選ぶためのショッピング
図書館
本屋
レンタルvideo屋
夜の学校へ行ってみる
車でドライブ
何でもいい、用事を作って外に出ることをしてみました。
逆に昼間より夜になった方が不登校児は動きやすくなるかもしれません。
そして私が趣味でやっていたバレーボールをやりに公園へも夜に行ったこともありました。
昼間は家から出れないことも夜になると気持ち的に楽に外に出れる時もあります。
そうやって少しずつ本当に少しずつですが、外の空気を吸ってみる、歩いてみる、走ってみる。
今まで普通にできていた当たり前の風景の中で当たり前のことをあえてしてみる。
始めは嫌がっていた次女も段々と夜は出かけるという期待も少しずつ出てきて「今日はどこ行く?」なんて言ってくることもありました。
正直帰宅したら私のゆっくり休みたいな~って思うこともたまにはありましたが、なるべく外へ連れ出すきっかけを作るように配慮はしました。
そして外へ出ることになれてきたら、今度は少しずつ人と関わることをしていきました。
人っていうと見ず知らずの人ではなく私の友達の家に行ってご飯を食べてくる、親戚の家に一緒に連れていってみる。
人と話しをすることに抵抗がありましたが、それも本当に少しずつ少しずつ関われるようにしていくことを意識しました。
そんな毎日の繰り返しの中で段々と自分で外へ出ることができるようになってくる。
そして何かに興味を持つ。
もちろん連れ出そうとしても「今日は行きたくない」って言われることも多々ありました。
本当に根気がいるんですが、諦めずにやることで子供にはちゃんと伝わっているものがあるんだと実感しました。
上手くいかないこともあるかもしれませんが、試してみる価値はあると私は感じています。
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