朝起きれない不登校児を安心させる声掛け
こんばんは。
不登校児の経験カウンセラー山田久美です。
今日も多くのブログの中から読んで頂きまして本当に有難うございます。
「おはよう」
「どうしたの?」
「具合悪いの?」
「どうしたの?時間だよ」
「何かあったの?学校遅れるよ」
朝子供を起こしに行くと布団からでない。
何を言っても反応なし。
段々とイライラしてくる自分がいる。
何?何で起きないの?
布団をかぶってなかなか出てこないし無言。
私の次女が小学校4年生の終わりになる週末の金曜日の朝、いつものように起こしに行くとこんな反応の次女がいました。
私は仕事をしていたので、自分の出勤時間も迫ってくる。
朝は主婦にとっては1分1秒も忙しい。
そんな朝に子供が起きない。
何があったのか理由すらわからずただ布団から起き上がってこない娘に言葉を投げかける。
これは何?学校で何かあったのだろうか?
起きてこない娘を見て段々と不安とイライラが募ってくる自分の気持ちの変化に気付いていました。
起きない理由を知りたい。
そう思い声を掛けるが返事がない。
不登校になり始めた子供の反応に親はどうしていいかさえわからない。
時間だけが過ぎていき、「学校に何て電話しようか?・・・」そんなことも頭をよぎる。
「学校行かない・・・」
短い返事に全体像が全く見えない親はどう対応したらいいのかわからないという状況が目の前でおきる。
親は子供が学校に行くのが当たり前だし、休むという選択があるとわからずに声を掛ける。
私も次女が1言「学校へ行かない」に戸惑いを隠せませんでした。
その朝は「具合が悪いみたいです」とだけ先生に告げて休ませる。
「今日は金曜日だから今日休んで土日ゆっくりしたら月曜日から行くだろう」そう考えていたので、1日ぐらいならいいだろうって思って先生に電話をしました。
そして次の日の土曜日、日曜日は友達と一緒に遊んでいる姿を見て「疲れていただけだろうな」って自分の心にそう呟いて週末を過ごしました。
そして週末明けの月曜日。
恐れていたことが現実化しました。
起こしても起きない。
はじめて次女に何かあったのだろうということ重要に考えることになりました。
子供が起きない選択を選んだ理由
それは起きると「学校遅れるよ」「早く起きてご飯食べちゃいなさい」と当たり前のように学校へ行く為の準備を親は促すんです。
でも動かない、起きない。
私は布団をバッとはがして「どうしたの?何で学校行かないの?」
そう言っていました。
子供が起きないのは親が必ず学校へ行くことを伝える手段だと考え、起きない方が色々と言われないなという選択をするんです。
自分が行かれないとわかっているのに親には聞かれる。
子供にとってはそれがストレスになるんですね。
親は良かれと思い伝えていることも子供にとってはうるさい!って感じる。
聞かれることは同じ。
「どうしたの?学校遅れるよ」
親は朝起きると学校へ行くという当たり前の出来事を当たり前のように子供に促す。
その時点で子供はストレスがマックスで絶対に布団から起きない、顔を見せないという行動になります。
学校に行かなくていいよ。
そんな選択は親にははじめは全くありません。
行くのが当たり前だと思っているからです。
何日も朝は子供と格闘するわけです。
しまいには子供は「うるさい!」「ほっておいて!」と口走るようになってくる。
私が何週間もそのやり取りをしてやっと起きてくることができるようになりました。
どうして起きてくるようになったのか?
それは親が「休む」という許可を与えたからでした。
「〇〇、学校行きたくないなら休んでいいよ。」
言葉にするととても簡単に見えるこの言葉を私は何週間も言うことができませんでした。
どうしてでしょう。
それは休んでいいよというとずっと学校へ行けなくなるのでは?と感じるからです。
休む日数よりも休むことを認めてあげる声掛けをしないとずっと起きてこない状態が続きます。
親が休んでいいよという言葉を伝えると子供自身が考えていくことになります。
子供は好きで休んでいるわけではないんです。
友達と遊びたいだろうし、勉強だってわからなくなる。
自分では凄くよく理解しているんです。
でも体が動かない、気持ちが乗らない。
思春期の心の変化と学校へ行かれない罪悪感やストレスがピークに達しています。
学校を休みたいならそれを受け入れられるようにしていくことが親として乗り越えるべきものになります。
そこから子供と親の共同作業がはじまります。
どんな時でも子供の味方は私だよということをしっかりと子供に伝えていくことが子供の安心感につながるんだろうなって思った瞬間でした。
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