不登校児と話しをする時に大事な傾聴方法
こんばんは。
不登校児の経験カウンセラー山田久美です。
多くのホームページやブログから見つけて頂き読んで下さっている。
きっと凄く悩んでいたり、苦しかったり辛かったりでどうしようもなくて何かを求めて読んで頂いているんだろうと思います。
私達はカウンセリングをするには「カウンセリングの3条件」というものがあるんです。
①傾聴
②共感
③受容
この3つがあるのですが、今日は①の傾聴についてお話ししていきます。
わかっているわよ!
って思うでしょうけど、不登校になった子供とどうやったら話がスムーズにできるのだろうか?そんな簡単な傾聴方法をお伝えしようと思います。
私の次女は小学校4年生の終わりから不登校を経験しました。
きっかけはクラスの先生から皆の前で怒られたことでパッタリと学校へ行かなくなりました。
もちろん怒られるには次女もそれなりに原因があったのですが、もしここで傾聴で先生がきちんと話を聴いてくれてたら・・・って思うこともありました。
それぐらい傾聴は凄く大事なんです。
「えっ?黙って話を聴いていればいいんでしょう?」
イヤ~ただ黙って聴いているにもやり方があるんです。
そこを把握してないと子供からすると逆効果に陥る可能性が高くなるんです。
【アクティブリスニングを使おう】
アクティブリスニングって聞いたことありますか?
アクティブリスニングは、1957年「カウンセリングの父」と呼ばれる、アメリカの臨床心理学者カール・ロジャース博士により提唱された技術です。
私は傾聴療法士の講座で学んだ時にこのアクティブリスニングの練習がありました。
これが凄く簡単なようで難しい、つい口をはさんでしまう自分がいたことに気付いたんです。
このロジャース博士の理論は、「人間には自己実現の力が自然に備わっている」「カウンセリングの使命は、クライアントの成長と可能性の実現を促す環境を作ることにある」というものであり、「アクティブリスニング」もこの考え方に基づいたものです。
話しをきちんと聴くこと、相手の話しを集中して聴くんですが、聴いている時に必要なものがあるんです。
「視線」
合わせすぎると相手が緊張するので、合わせるより相手の気持ちを聴くという気持ちに集中するのが大事です。
「体勢」(体の向きや仕草、姿勢)
話者の話を聴く時には、姿勢って結構大事。
体は話者の方に向け、聴き手自身もリラックスするのがいいんです。
「声のトーン」
声のトーンや大きさ、そして話のペースにも気を付ける。
大きな声で話したり、早口でまくしたてると話者が萎縮してしまい、本音を聞き出す事が出来なくなるので相手のペースに合わせるのが〇。
「表情」
話者の話に耳を傾けながら、時には笑顔、時には困った顔など、その内容に沿った表情に変えながら、話者に共感しているという姿勢を見せる。
「スキンシップ」
肩を支えたりするなど相手とのコミュニケーションの構築に有効な場合もあります。
ただ、「触られる事」自体を嫌う人も居ますので、臨機応変な対応が必要です。
「相槌」
「へえー」「うんうん」「なるほど」など様々なバリエーションがありますが興味深げに「へえー」と言うと、話者はさらに話を広げる。
「おうむ返し」
相手が話した事に対して「つらかったね」「寂しかったね」などの共感の言葉を使います。
また、話者の言葉を繰り返して聴き手が話す事で、話者の自問自答を促す事ができたり、「理解してくれている」という印象を与える事ができます。
「オープンエンドクエスチョン」
オープンエンドクエスチョンとは、話者の話の内容を広げるための質問の仕方です。
「はい」「いいえ」で答えられる「クローズドクエスチョン」と相対するものです。
数は凄くあるのですがどれも大事。
でも特に必要だな~って思うのは、声のトーンと相槌が必要だと感じています。
あともっと大事なのは、2人きりの方が最適です。
小学校や中学校では思春期に入り気持ち的にも難しいお年頃。
すぐにはできなくても大丈夫です。
一番は子供の話を聴こうという気持ちです。
沈黙があっても心配しないでいいんです。
すぐに効果はでないこともありますが、ここはママの根気も必要になってきます。
これが本当の「子供の気持ちに寄り添うこと」
最後までお読み頂きまして有難うございます。
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